当番幹事 安冨 眞史(桑名市総合医療センター)
このたび平成31年3月10日(日)に三重県総合文化センターにて開催される第56回三重県透析研究会学術集会の大会長を拝命いたしました桑名市総合医療センターの安冨眞史です。
皆様からのたくさんの演題発表をお待ちしておりますので何卒よろしくお願いしたします。
腎臓は、皆さんご存知のようにビタミンDを活性化することやリンの排泄をすることにより生体のミネラルバランスを保っています。
私が透析医療にかかわり始めたときはまだCKD-MBDという言葉はなく腎臓の働きが低下することで発症する骨病変に注目しROD(腎性骨異栄養症)といわれていました。
しかし、カルシウム・リンの異常が血管を中心とする異所性石灰化をきたし透析患者の生命予後を悪化させることがわかりRODは動脈硬化の進展を含んだCKD-MBDという言葉に代わっていきました。
透析患者の死亡原因の上位に動脈硬化性疾患が並んでいることからわかるように、動脈硬化は透析医療において最も重要な治療のターゲットです。
近年透析の分野では、鉄含有リン吸着剤やCa受容体作動薬が発売されCKD-MBDの分野で大きく治療が変化してきています。そこで今回の三重県透析研究会は変動の中にあるCKD-MBDをテーマに行うことといたしました。
特別講演には藤田保健衛生大学 医学部腎臓内科学教授 長谷川みどり先生にお越しいただき、「透析患者の栄養」を予定しております。
動脈硬化の病気と言えば閉塞性動脈硬化症(ASO)、当院ではこんなフットケアをしているよ
CKD-MBDと言えばリン管理、当院ではこんな指導をしているよ
長時間透析をしたらリンの値が低下したよ
など、どんな演題でも構いません。どしどし演題の応募をお願いいたします。当日は多数のご参加をお待ちしております。
明日からの透析がよく良くするため三重県透析研究会学術集会を充実したものにしていきましょう。
よろしくお願い申し上げます。